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HIV感染症(エイズ)

太田西ノ内病院 血液内科

 HIV感染症は Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス;HIV)に感染する事で起こります。このHIVは、血液の中に住んでいますので、血液および血液を含む体液(精液、膣分泌液など)が感染源になります。不幸にして、HIV感染者の血液から造られた薬でHIV感染症に罹った人達がおられますが、感染ルートから考えると、一般の方々にとってHIV感染症は性病といっても過言ではありません。見知らぬ人と性交渉を持たないことが何より大切です。
 HIVに感染すると、15%位の人がインフルエンザ様症状がでますが、多くの方は無症状です。感染したかどうかはHIV抗体検査をすれば判りますが、抗体は感染2〜3カ月後でないと陽性となりません。心配な事があってから、少なくても2〜3カ月後に検査を受けて下さい。最初のスクリーニング検査で陽性と言われた場合は、必ず、もう一度確認試験を受けて下さい。スクリーニング検査では0.3%位ですが偽陽性にでることがあるからです。HIV抗体検査陽性で何の症状もない人をHIV感染者といいます。HIVはCD4リンパ球(免疫能を高めたり、補助したりする役目をするTリンパ球)に感染してこのリンパ球を殺します。CD4リンパ球が減少するに従って、人は免疫不全状態に陥り、日和見感染症などに罹るとエイズを発症した、エイズ患者になったと呼ばれます。
 代表的な治療薬には、逆転写酵素阻害剤とプロテアーゼ阻害剤があります。これらを3〜4剤組み合わせた多剤併用療法(HAARTと呼ばれている)によりHIV感染症はコントロール可能な慢性疾患になりつつあります。
 もっとも大切なことは、正しい知識を持って感染予防に努めること、啓蒙活動を通して感染者を差別しない社会を造ることだと思います。
詳しくは当院ホームページのHIV情報を見てください。

 
 

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