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食道癌の症状

太田西ノ内病院 消化器科

 食道癌は消化器癌の中では頻度はあまり高くなく(胃癌の十分の一)、早期発見が困難なことと進行癌の治療成績が悪いことより、従来から難治性癌の一つとみなされてきました。しかし近年、診断学が進歩をみせ早期食道癌が多数発見され治療成績の向上が著しい。では早期食道癌に特徴的な症状はあるのでしょうか?答えは「なし」ということになります。嚥下障害即ち、つかえ感や飲み込みにくいなどの症状がはっきり出たときは殆ど進行癌です。手術で治癒切除(見た目には全部取りきれたと判定された)できても再発が多く、長期生存率は極めて悪いのが現状です。やはり早期発見が大事なのです。食道の壁は内側から粘膜層、粘膜下層、筋層、外膜の4層構造からなり癌は粘膜から発生します。粘膜癌のうちに発見して治療すれば、転移がないため5年生存率は100%です。しかも現在粘膜癌の治療は開胸手術ではなく多くの場合内視鏡的粘膜切除術(EMR)が行われるようになりました。治療後も患者さんの飲み食いはまったく損なわれないのです。では早期食道癌はどのようにして発見したらいいのでしょうか?現在普及している胃癌検診はバリウムによるレントゲン検査ですが、早期食道癌を見つけるのはほぼ不可能と考えています。太田西ノ内病院での発見例も全例内視鏡検査により診断されています。食道癌は胃癌と比べてやや高齢者に多く、喫煙、飲酒、男性が危険因子と言われています。50歳以上の方で喫煙者、常習飲酒家、塩辛いものの好きな方は積極的に内視鏡検査を受けましょう。当院では最新型の電子内視鏡を配置し内視鏡学会指導医、専門医、認定医、内視鏡技師が検査にあたっています。安全で苦痛の少ない正確な内視鏡検査を目指しています。どうぞ気軽なお気持ちで、受診してください。

 
 

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