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腹部の超音波検査

太田西ノ内病院 消化器科

 超音波は、液体、固体はよく伝わりますが気体は伝わりにくいです。従って、生体内での肝・膵・腎・脾などの実質臓器はよく伝わるため腹部超音波検査は肝、胆嚢、膵、腎、脾、腹部大動脈疾患の診断にとても有効です。
 消化器系の癌では無症状で進行し、有症状となり、末期状態で診断される例が現在でも、少なからず存在します。癌は早期発見、早期治療が不可欠であり、消化器系早期癌の診断に腹部超音波検査は、微細な病変も抽出でき、非常に重要な役割を果たします。例えば3p以下の肝癌の発見率は、超音波が97.2%、CTが79.4%、MRIが78.8%であるのに対し、1p以下の肝癌は超音波では81.3%で検出されますが、CT、MRIでは発見が非常に難しい様です。
 腹部超音波は治療にも有用で、太田西ノ内病院でも、超音波を利用した治療も多数行われております
 腹部超音波検査は苦痛を全く伴わず、無害であり、前夜9時以降の飲食を中止し、空腹状態で翌日、午前に検査できます。最近では、健康診断に腹部超音波検査を取り入れる企業、自治体が増えてきております。
 尚、超音波は気体は伝わりにくいため、食道、胃、小腸、大腸などの管腔臓器の診断はできません。内視鏡検査も併せての年1回の健康診断をお勧めします。

 
 

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