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老年期痴呆の早期発見 〜特にアルツハイマー病について〜

太田西ノ内病院 脳神経内科

 老年期のぼけ(痴呆)の原因となる疾患のうち、アルツハイマー病は脳血管性痴呆と並ぶ代表的疾患です。アルツハイマー病は、脳の神経細胞に老人班や神経原線維変化という異常構造物が出現して神経細胞が消失し、脳が進行性に萎縮する慢性進行性疾患です。アルツハイマー病は、つい最近まで治療法が無かったのですが、1999年よりアルツハイマー病の治療薬としてドネペジル(商品名アリセプト)という薬品が登場しました。ドネペジルは軽度〜中等度のアルツハイマー病の症状の進行を遅らせる効果があります。ぼけ(痴呆)は治らないわけでなく、正しい診断と早期に適切な治療により改善、あるいは症状の進行を遅らせることが可能です。ぼけ(痴呆)たかも知れないと思ったら、早く専門医の診断を受けることが重要です。

1)ぼけ(痴呆)の症状

 物忘れが目立ってきたら痴呆の可能性があります。そうはいっても脳の生理的な老化現象のため人が物忘れするのは当たり前です。同年代の人と比べ、物忘れしやすいとか、急に物忘れが強くなったら、病的なぼけ(痴呆)の可能性が高くなります。家族が気づいた痴呆の症状としては次のようなものがあります。

 1.物の名前が出なくなった
 2.物事に関する関心や興味が失われてきた
 3.置き忘れやしまい忘れが目立ってきた
 4.日課をしなくなった
 5.時間や場所の感覚が不確かになった
 6.財布を盗まれたと言う
 7.ささいなことで怒りっぽくなった
 8.計算の間違いが多くなった
 9.慣れているところで道に迷った
10.以前より疑い深くなった

忘れっぽくなり上記の種々の症状がある場合は痴呆の専門医の診断を受けるようにしましょう。

2)ぼけ(痴呆)の診断のために、どの科を受診するか

 太田綜合病院(太田熱海病院、太田西ノ内病院)では神経内科・脳神経内科、精神科が痴呆診療の専門的な科です。痴呆疾患を呈する原因疾患には種々ありますが、その原因の診断を行うことに得意なのが脳神経内科・神経内科です。精神科は痴呆に伴う精神症状の治療が得意です。

 
 

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