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頭痛と偏頭痛

太田西ノ内病院 脳神経内科

 頭痛は、大きく二つに分類されます。一つは症候性頭痛といい、脳炎・くも膜下出血・脳腫瘍などが原因となり、頭痛と関係なく治療を行う必要があります。もう一つが機能性頭痛といい、頭痛そのものが問題となる頭痛です。偏頭痛は機能性頭痛です。したがって、痛みをいかに抑えるかが治療の目的となります。
 偏頭痛は、頭痛の時期と(頭痛発作期)、無症状の時期に明確に分けられるのが一つの特徴です。頭痛発作のパターンとしては、まず、何となく頭痛がおきそうな感じ(予兆:約50%に認められます)があり、次に視界の一部が見えなくなったり、キラキラと光るガラス片あるいはジグザグの光線のようなものが舞って見えたり(閃輝暗転:約20%に認められます)する状態が50−60分続き、その後に頭痛(片側だけのことが多く、ズキズキとした拍動性の痛み。また吐き気を伴うことがあります)が半日から一日続きます。光や音、体動等で増悪し、一眠りすると改善する事があります。
 偏頭痛の原因は、頭の血管が何らかの誘因で収縮し、その後異常に拡張すると共に血管壁に炎症・浮腫をおこすためと言われています。誘因にセロトニンやプロスタグランジンの関与が考えられていますが不明確な点も多いです。日常的にはチーズ、チョコレート、アルコール(特に赤ワイン)等の食物やストレス、また、女性では月経などがきっかけで頭痛発作が起きることがあります。
 治療は、発作時の治療と予防に大別されます。発作時の治療は、痛みを抑えることが目的であり、鎮痛剤やエルゴタミン製剤等を使用します。最近ではスマトリプタン製剤が使用可能となり治療効果をあげています。
 予防は、頭痛発作を防ぐのが目的であり、頻回の頭痛やひどい頭痛の人が対象となります。カルシウム拮抗剤やβ遮断薬、抗うつ剤などが使用されます。
 頭痛で悩む人は多いのですが、その多くはしょうがないと我慢しています。ひどいときには、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。

 
 

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