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脳下垂体の病気

太田熱海病院 脳外科

 脳下垂体は主要な内分泌器管の一つで前葉と後葉よりなっている。大脳底面のほぼ中央から下垂する形で頭蓋底のトルコ鞍(径1.7cm)とよばれる陥凹部におさまっている。
 ここに起る病気はほとんどは腫瘍で、シーハン症候群(出産時の大量出血に伴って起る下垂体の壊死)や原因不明なものが時にみられる。下垂体に発生する腫瘍は良性のものであるが、増大して初めて症状を来す(無月経、性欲低下、易疲労感)。さらには視野障害、頭痛など。
そのため、経鼻的な腫瘍摘出術が必要になってくることが多い。
 一方において腫瘍からホルモン分泌するものがあり、これらは症状により早期に発見され(径5o以内のものもある)、薬物療法でおさまるものもある。

・催乳ホルモンを分泌するプロラクテノーマ
・末端肥大症を来す成長ホルモン分泌腫瘍  など

 原因不明の下垂体機能不全症の中に小児の低身長症があり、成長ホルモン補償療法が行われている。その他トルコ鞍上部腫瘍(胚芽腫、頭蓋咽頭腫)により(又はその治療の合併症として)後葉ホルモンの欠落をきたし尿崩症をきたすことがある。この場合は拡利尿ホルモンの補償療法が行われる。

 
 

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