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脳ドックで発見された脳動脈瘤

太田西ノ内病院 脳神経外科

 最近、人間ドックの他に脳ドックが広まってきています。脳ドックでは主にMRIという診断装置を用いて脳実質や脳血管を検査します。MRIを行うことによって、無症状の脳梗塞や未破裂の脳動脈瘤が発見されるようになってきました。
 脳動脈瘤は脳血管にできた風船みたいなこぶのことです。脳動脈瘤が破れればくも膜下出血になり、極めて重大な事態になります。ですから未破裂の脳動脈瘤が見つかった場合にはなるべく早く治療した方が良いのです。
 最近の統計では未破裂脳動脈瘤の年間の破裂率は0.05%〜1.0%であるといわれています。みなさんはこの0.05%〜1.0%という数字をどう受け止めますか?100人に1人ぐらいしかくも膜下出血にならないのなら大丈夫とお考えでしょうか?それとも100人に1人ぐらいとしても破れる可能性があり、場合によっては致命的になりうるとお考えでしょうか?この数字の受け止め方はみなさん一人一人で違うでしょう。
 この破裂する確率がどうであれ、見つかった場合にはどうすれば良いのでしょうか?実際にそうなれば非常に迷うと思います。
 脳神経外科の立場からは、脳動脈瘤が見つかった場合にはなるべく治療した方が良いと考えています。脳動脈瘤のある場所、大きさなどによっては破れやすかったりするからです。
 一度くも膜下出血になってしまえば、その治療は大変です。手術がうまくいったからといって安心はできません。手術後にもいろいろなことが起こる可能性があるのです。できればそのような悲惨な状況になる前に処置しておくべきでしょう。
 脳動脈瘤の治療法としては、手術で脳動脈瘤に金属製のクリップをかけることが確実な方法です。最近では手術をしないで、動脈内にカテーテルという管を入れて、脳動脈瘤内に金属製のコイルを詰める方法も行われてきていますが、詰められない脳動脈瘤もあり、また長期的な結果もでていない現状です。
 どのような場合にどのような治療をすべきかは患者さん一人一人によって違います。脳神経外科医はその患者さんにとって最前の治療法を選択いたします。脳ドックで未破裂脳動脈瘤が見つかった場合は、とことん脳神経外科医と納得いくまで話し合って下さい。
 太田西ノ内病院でも脳のMRIを随時行っています。ご希望の方は脳神経外科外来まで気軽においで下さい。または下記メールアドレスまでご連絡いただければ、必ずご連絡致します。
 E-mail: mac-k@ohta-hp.or.jp

 
 

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