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家庭でできる心肺蘇生法

太田西ノ内病院 麻酔科

 あなたが家にいる時に急に御家族が倒れたらどうしますか?多くの皆さんは慌ててしまい、とっさに夫や息子の会社に電話したり、隣の家に助けを呼びに行ったりするようです。正解は「まず119で救急車を呼ぶ」ことですね。突然の場面に遭遇するとこんな当たり前のことを忘れてしまう方は少なくないのです。
 さて、救急車を呼んだあとはどうしますか?救急車の到着までそっとしておきますか?
正解は「病人の状態を観察する」です。

@まず意識はどうでしょうか?

耳元で名前を呼んだり、頬や胸をさすってみて下さい。もし反応がなければ意識はないようですね。

A次に呼吸しているかどうかを観察します。

胸は動いていますか?病人の口元に自分の頬を近づけ息づかいを感じてみて下さい。息をしていない場合、舌で喉を詰まらせている可能性がありますので、下顎を真上に持ち上げて下さい。口の中に嘔吐物があれば指でかき出して下さい。これでも息を吹き返さないときは口移しで自分の息を吹き込んでやる、つまり人工呼吸をする必要があります。

B次に脈をみます。

喉ぼとけの脇にある頚動脈や手首の脈をみて下さい。脈がなければ心臓はきちんと働いていないので心臓マッサージが必要です。胸の真ん中を両手で押します。

 一般に心臓・呼吸が停止して5分放置すれば脳は重大な損傷を負うといわれています。郡山市内では119番通報から救急車が現場に到着するまでに平均6分かかっています。つまり第一発見者であるあなたが救命処置をしなければ、すでに呼吸・心臓が停止している病人の脳は酸欠でどんどん傷んでいくのです。
 さあ、いかがですか?あなたも救命処置に興味をもっていただけましたか?実際の人工呼吸や心臓マッサージの方法は、専用の人形で練習しないと難しいと思います。皆さんお誘いあわせの上、お近くの消防署や保健所に救急蘇生法の講習会の問合せをしてみて下さい。(講習会は人数がまとまらないと開催できませんので友人、各種サークル、職場の仲間などで申し込まれると良いと思います。)きっと思ったよりも簡単です!

 
 

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