総合診療科

総合診療科の特徴と勤務内容

内科では、紹介状を持たない初診患者さんの窓口業務、多数の医学的問題を抱えた患者さんの急性期および慢性期の外来・入院管理、専門治療が必要な患者さんの各専門科への紹介などを担っています。医員の1週間の業務内容は以下の通りです。

 

@週2回の外来
  外来は主に初診と再診の1回ずつで、土曜日の外来は交代制です。
A週1回程度のER業務
  主に救急車で搬送された患者や地域医療連携室を通して紹介された救急患者さんの
  初期診療・入院診療にあたります。
B月2回程度の当直業務
  当院では3次救急を担当するセンター当直、循環器当直、外科系当直、内科系当直に分
  かれており、総合診療科では内科系当直で内科系疾患の1次、2次救急を担当します。
C月〜金曜日のモーニング・カンファレンス
  前日入院となった患者さんのプレゼンテーションと検査・治療の検討を行います。
総合診療科では、各医員が総合診療医であることともに、プライマリ・ケア、感染症、内分泌のサブスペシャリティを持っており、それぞれの観点からアドバイスを受けられる雰囲気を大切にしています。
 
 この他、当院には約40名の初期研修医が各科ローテーション研修を行っており、総合診療科にローテートしてきた初期研修医に対する指導も大切な役割です。
 総合診療科の病床は約50床で、毎月70〜100人程度の入院患者さんを分担して担当しています。平均在院日数は10日〜20日程度です。当院だけでは解決できない医学的・社会的問題を抱えた患者さんには、当院で急性期治療を行った後、近隣にある慢性期病床に紹介をしています。

総合診療科での業績作り

当院は多数の学会研修施設に認定されており、総合診療科に在籍し、各学会で定められた研修を行うことによって日本内科学会認定医・総合内科専門医、プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医、日本感染症学会感染症専門医(近い将来、総合診療科の中に感染症部門を設置する予定)の受験資格を取得することができます。また、総合診療科では、太田西ノ内病院の糖尿病以外の内分泌疾患を主に担当しているため、日本内分泌学会の研修認定施設となるべく準備をしているところです。この他、日本内科学会、日本感染症学会、日本内分泌学会、日本プライマリ・ケア連合学会などでの学会発表や論文発表を積極的行い、医員各人の業績作りを奨励しています。

望まれる医師像

総合診療科で望まれる医師像は以下の通りです。  @他者と協調性がある。
 A高齢者医療に理解がある。
 B医学的問題だけでなく患者の心理面や社会背景を医療に反映できる。
 C研修医教育に理解がある。
 D自分のスキルを伸ばすための向上心に溢れている。
太田西ノ内病院・総合診療科医師として責任感を持って勤務して頂ける方なら、総合診療の経験は重視していません。もちろん、他診療科からの転向も歓迎いたします。勤務内容は個別の事情に応じて相談に乗ります。太田西ノ内病院で私達と一緒に、総合診療医としての実績作りをしてみませんか?