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年齢階級別退院患者数

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年齢階級別退院患者数は、当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計したものです。70歳～79歳の患者さんの入院が最も多く、次いで60歳～69歳の患者さんの入院が多くなっています。また、当院は地域周産期母子医療センターであり0歳～9歳の患者さんの利用も多くなっています。70歳以上の患者さんの割合は約40％となっており、幅広い年齢層の患者さんにご利用いただいています。

診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

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内科

内科は緊急で受診される高齢者の方が多く、感染症による入院が多い傾向にあります。その中でも尿路からの感染症が最も多く、続いて誤嚥性肺炎となっております。誤嚥性肺炎は、嚥下機能の低下により発症しやすくなります。また、このような感染症は免疫力の低下した高齢の方に多くみられます。次いで蜂巣炎・脱水症による入院や、内分泌検査も積極的に取り入れています。

リウマチ科

リウマチ科での入院で最も多いのは全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎などの全身性臓器障害を伴う自己免疫疾患です。これらは、指定難病医療費助成制度の対象疾患になっています。また、自己免疫疾患に伴う肺炎・尿路感染症などの感染症の患者さんも多くなっています。

小児科

小児科で入院数が多い疾患は、熱性けいれん,肺炎などの呼吸器感染症疾患です。また、当院では周産期センターを併設しており、極低出生体重児や低出生体重児の入院加療をＮＩＣＵやＧＣＵで行っております。

外科

外科は、悪性疾患では胃癌、大腸癌、良性疾患では鼠径ヘルニア、胆石症の症例が多く、低侵襲手術であり早期退院可能な腹腔鏡手術も多数実施しています。さまざまな原因により腸管が塞がれた状態になる腸閉塞（イレウス）による緊急入院患者も多くなっています。当院外科の特筆すべき特徴は、食道外科専門医認定施設であり悪性疾患を含む食道疾患、その他肝癌や膵癌の手術治療も行っています。また、乳癌に対しても手術、化学療法を行っています。

整形外科

整形外科では、大腿骨近位部の骨折で手術を必要とする入院が最も多く、平均年齢も高齢になってきております。次いで股関節症・胸腰椎骨折による入院が多くなっています。術後早期からリハビリを開始し、筋力や関節の動きを回復させ、早期に日常生活動作を自立できるように支援しております。

形成外科

形成外科では、皮膚の良性腫瘍の摘出手術をはじめ、皮膚の悪性腫瘍の局所麻酔下の手術で１泊２日入院の症例が多くなっています。また眼瞼下垂症の手術も多く施行しています。四肢・躯幹に対する皮膚の良性腫瘍の摘出術も積極的に行っています。

脳神経外科

脳神経外科では、脳出血や外傷（頭蓋・頭蓋内損傷）による入院が多く、外傷性慢性硬膜下血腫に対し血腫穿孔洗浄術を行い、１～２週間程度で退院するケースがほとんどです。次いで脳梗塞の入院も多く、脳梗塞は急性期においてｔ-ＰＡによる血栓溶解療法が可能です。また、脳動脈瘤の精査目的に短期入院し血管造影カテーテル検査も行っています。

呼吸器外科

呼吸器外科では、肺癌に対する手術及び気胸に対する手術症例が多くなっています。箇々の症例に合わせ縮小手術～拡大手術まで行っています。また、呼吸器内科・放射線科と連携し化学療法・免疫療法・放射線療法等を行っています。

心臓血管外科

心臓血管外科では、大血管手術として腹部大動脈瘤に対しステントグラフト留置術・人工血管置換術を多く実施しております。また、心臓弁膜症に対しての弁形成術または弁置換術も多数実施しております。その他心筋症・弁膜症の心不全に対する治療も行っております。術後の早期離床・早期退院を目的とし心臓リハビリテーションも積極的に行っております。

小児外科

小児外科の入院数で最も多い疾患は鼠径ヘルニアです。次に多い疾患は急性虫垂炎と停留精巣となっております。

産婦人科

産婦人科では、開腹手術の既往歴のある妊産婦の方や妊娠糖尿病・妊娠高血圧症等の合併症のある方の入院が多くなっています。当院は地域周産期母子医療センターを有しており、切迫早産を始め他医療機関から様々な症状の患者さんの紹介があり治療対応しています。また、子宮筋腫・悪性腫瘍に対する手術も多く実施しており、侵襲の少ない腹腔鏡手術にも対応しています。

眼科

眼科では、白内障、網膜硝子体疾患、緑内障を中心に多くの病気に対する手術を入院で行っています。また、加齢黄斑変性等に対する硝子体注射や糖尿病網膜症に対するレーザー治療も多数行っています。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科では、急性扁桃炎や突発性難聴、めまい症などの急性疾患の入院が多くを占めています。扁桃周囲膿瘍に対しての切開術の治療も多く施行しています。また顔面神経麻痺の入院加療も積極的に行っています。

脳神経内科

脳神経内科では脳梗塞の診療を脳神経外科との分担にて行っている他、パーキンソン病や慢性炎症性性脱髄性多発神経炎等の神経難病の診断・内服調整・リハビリ等を目的とした入院を担当しております。

泌尿器科

当院では膀胱・腎・前立腺癌に対する検査入院と症状・進行に応じて手術又は内分泌療法・がん免疫療法・分子標的療法を行っております。症例数で多いものは膀胱癌に対する経尿道的手術、腎（尿管）癌に対する腹腔鏡下手術です。また感染症による入院も多数あり、尿路感染症・敗血症等様々な疾患に対して幅広く対応しております。

呼吸器内科

呼吸器内科では、睡眠時無呼吸症候群の検査入院症例が多くなっています。検査は１９時～翌朝の為ご多忙の方も可能です。また肺癌が疑われ、その精査及び治療方針検索（遺伝子検査等を含む）の為の１泊２日気管支鏡検査入院も多くなっています。がん拠点病院として早期診断及び化学療法を数多く行っています。高齢化社会を反映し間質性肺炎・誤嚥性肺炎での入院も増加傾向となっています。筋力低下を防ぐため早期より呼吸器リハビリ等による理学療法を行っています。

循環器内科

循環器内科で１番多い症例は、不整脈などに対する高周波カテーテルアブレーション治療の入院です。薬剤が無効となった発作性心房細動の患者さんに対し積極的に施行しています。次に多いのが心臓カテーテル治療の入院です。主に狭心症や心筋梗塞に対しカテーテルによる経皮的冠動脈形成術や経皮的冠動脈ステント留置術を行います。狭心症や心筋梗塞の確定診断、治療後のフォローアップとして心臓カテーテル検査を施行する入院が多いです。その他に、弁膜症などを基礎疾患とした心不全に対し内服やリハビリにて治療する入院、心不全・徐脈や頻脈性不整脈に対するデバイス植え込み、さらに閉塞性動脈硬化症などの下肢に対する治療と、幅広い循環器疾患に対応しております。

腎臓内科

腎臓内科では、主に腎疾患の診断・治療・教育入院を行っています。慢性腎臓病患者のうち、腎生検が施行可能な症例に対して検査行っております。そしてその結果に基づき、薬の使用や食事の管理・または腎生検が施行できない症例に対しては保存的な治療を行ったりすることで血液透析の導入を遅らせることを目的としております。また症状の進行具合によりシャント造設手術を行い透析導入の準備を行ったり、透析を導入したりすることがあります。透析を安定して行えるようになると、他医療機関と連携しながら患者さんの利便性を考え透析可能な医療機関へ紹介いたします。

血液内科

血液内科では患者さんご自身の年齢や併存疾患などを考慮した治療方針のもと、白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群や多発性骨髄腫などの造血器腫瘍や再生不良性貧血や血小板減少症、溶血性貧血などの治療を行っております。

麻酔科

麻酔科は、救急医療を専門的に行う診療科として薬物中毒・外傷等に対応しています。症例数が最も多いのは、薬物中毒による入院となっており、次に外傷等による頭蓋損傷の入院が多くなっています。いずれも生命に関わる症例となっており、２４時間体制で三次救急の対応を行っています。

消化器内科

消化器内科で最も多い症例は大腸腺腫等に対する内視鏡治療例です。当院では１泊２日で治療を行うことが多いです。 ２番目に多いのが早期胃癌に対する内視鏡治療例です。内視鏡的粘膜下層剥離術（ＥＳＤ）が主な治療方法となっています。３番目は胆石が胆管に詰まり炎症や黄疸を起こした症例です。胆石の除去やドレナージチューブの挿入などを内視鏡的、又は経皮経肝的に行います。次に肝臓の悪性腫瘍に対する治療を行う症例です。ラジオ波焼灼術や血管塞栓術（選択的動脈化学療法）などを行っています。最後に胃や十二指腸からの出血や炎症に対する治療を行う症例です。出血をしている場合には上部消化管内視鏡検査を行いクリップなどで止血を行います。

糖尿内科

糖尿内科では、2型糖尿病の教育入院が最も多い症例となっています。また他院で血糖コントロールや合併症治療が困難となった糖尿病患者の入院も担っています。今後、より短期のパス入院も導入予定です。医師、看護師、栄養士、運動指導士、臨床心理士、作業療法士等が連携して、薬物療法・食事療法・運動療法などで血糖をコントロールし、生活習慣の改善指導や合併症の予防を目的とした治療を実施しています。

初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約

５大癌については初発患者は、ＵＩＣＣ分類から示される病期分類による退院患者数を、再発患者は期間内の患者数となっています。Ｓｔａｇｅとは、癌の進行状態を表すものであり、０期からⅣ期の５つに分類されます。０期に近いほど癌が小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほど癌が広がっている状態にあります。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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成人市中肺炎とは日常生活の中で罹患した肺炎のことをいいます。重症度別に入院患者・平均在院日数・平均年齢を集計しています。

脳梗塞の患者数等

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脳梗塞の発症日から３日以内とそれ以外に分けて集計しています。

診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）

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小児科

小児科で最も多い手術は、新生児仮死蘇生術です。新生児仮死とは、生まれたばかりで起こる呼吸・循環不全による低栄養状態になることをいいます。ハイリスク新生児の分娩には２４時間常駐している新生児科の医師が立ち会い、必要に応じて適切な蘇生術を実施しています。

外科

外科で上位を占める手術は胆嚢摘出術です。腹腔鏡手術と開腹手術があり腹腔鏡下胆嚢摘出術を最も多く行っています。次に鼠径ヘルニア手術となっており腹腔鏡下での手術も多数行っています。結腸の悪性腫瘍手術も多く、低侵襲手術である腹腔鏡手術も積極的に行っています。その他、胃癌・乳癌・肝癌・食道癌・膵臓癌等の手術も行っています。

整形外科

整形外科で上位を占める手術は、上腕や大腿骨の骨折に対する手術、股関節症や膝関節症に対する人工関節置換術・大腿骨骨折に対する人工骨頭挿入術となっております。平均年齢は高齢となっております。

形成外科

形成外科では動脈皮弁術が最も多い手術となっております。次に１泊2日の入院で行う皮膚悪性腫瘍切除術、眼瞼下垂症手術が上位を占めています。

脳神経外科

脳神経外科で最も多い手術は、慢性硬膜下血腫に対する洗浄術となっております。その他、脳動脈瘤に対して血管内カテーテル手術を行う手術が上位を占めています。

呼吸器外科

呼吸器外科では、肺癌に対する手術及び気胸に対する手術症例が多くなっています。箇々の症例に合わせ縮小手術～拡大手術まで行っています。気胸手術は侵襲の少ない胸腔鏡手術により早期退院となっています。

心臓血管外科

心臓血管外科で最も多い手術は、心臓の弁を人工弁に置き換える弁置換術となっております。その他、腹部大動脈瘤に対し動脈内にカテーテルを挿入し動脈瘤の部位でステントグラフトを放出・内挿する手術（ステントグラフト内挿術）が上位を占めています。ステントグラフトとは人工血管にステントと呼ばれるバネ状の金属を取り付けたもので、これを圧縮して細い管に収納し疾患部位まで運ばれます。開腹手術と比べて手術時間や入院期間も短くなります。

小児外科

小児外科で最も多い手術は、鼠径ヘルニアの手術です。次に多いのは停留精巣の手術であり、どちらも1泊２日の入院です。

産婦人科

産婦人科で最も多い手術は帝王切開術となっております。その他、卵巣の良性腫瘍に対しての腹腔鏡による摘出術が上位を占めています。

眼科

眼科で最も多い手術は、１泊２日で行われる白内障の手術となっております。次に多いのは、黄斑前膜や黄斑円孔に対する硝子体茎顕微鏡下離断術となっています。

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科で最も多い手術は、扁桃周囲膿瘍切開術となっております。次に扁桃炎に対する口蓋摘出術や慢性副鼻腔炎に対して内視鏡を用いて行う手術が上位を占めています。

泌尿器科

泌尿器科で最も多い手術は、膀胱癌に対する経尿道的手術となっております。経尿道的手術とは、開腹せずに手術用内視鏡を用いて腫瘍を切除する治療のことです。その他、腎癌・尿管癌に対して侵襲の少ない腹腔鏡を用いた手術が上位を占めております。

呼吸器内科

呼吸器科では膿胸に対して経皮的膿胸ドレナージ術の症例が増加傾向となっています。排膿・洗浄・抗生剤投与等を行っています。

循環器内科

循環器内科で最も多い手術は、不整脈などに対する高周波カテーテルアブレーションによる手術となっております。薬剤が無効となった発作性心房細動の患者さんに積極的に施行しています。次に多いのは、狭心症や心筋梗塞などに対する経皮的冠動脈ステント留置術で、カテーテルを用いて狭窄部位にステントを留置する内科的治療です。その他、四肢の動脈硬化症に対する血栓拡張術・血栓除去術、ペースメーカー移植術・交換術などの治療も行っています。

腎臓内科

腎臓内科で最も多い手術は末梢動静脈造設術（内シャント造設術）です。手首や腕などの動脈と静脈をつなげ動脈の流れのよい血液を静脈血管に流す経路をシャントといいます。次に多いのが経皮的シャント拡張術・血栓除去術です。シャントが閉塞または狭窄となり透析が良好に行えなくなってしまった際に、その血管を拡張したり、血管に詰まった血栓を取り除く手術となります。こちらは放射線科に依頼し施行しています。自己血管内シャントの他に動脈と静脈を人工血管でつなぐ人工血管内シャントも形成外科・心臓血管外科に相談の上、実施しています。

血液内科

血液内科では骨髄および末梢血幹細胞採取・移植を行っており、抗癌剤を効率的かつ患者さんへの負担を軽減し投与するため抗悪性腫瘍剤持続注入用植込型カテーテル設置を実施しています。

麻酔科

麻酔科で最も多い手術は、外傷による血管塞栓術となっており三次救急として２４時間体制による緊急手術を行っております。

消化器内科

消化器内科で最も多い手術は、大腸腺腫等に対する内視鏡的粘膜切除術またはポリープ切除術で、ほとんどが１泊２日の入院となっております。又、２ｃｍ以上の大きい病変に対する粘膜切除術も行っています。次に多いのが早期胃癌に対して内視鏡で病変周囲を切開し、粘膜下層を剥離して病変を一括切除する内視鏡的粘膜下層剥離術（ＥＳＤ）となっています。次に胆管癌などによる胆管の狭窄に対して主乳頭からステントを胆管内に留置する内視鏡的胆道ステント留置術となっています。最後に肝臓の悪性腫瘍に対する血管塞栓術（選択的動脈化学療法）です。肝動脈内にカテーテルを挿入し抗がん剤と塞栓物質を投与して血流を遮断する治療方法です。

その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）

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手術・処置などの合併症にあたるものとして、感染症および合併症の発生率を集計したものです。当院の敗血症および手術・処置等の合併症で入院する患者さんは、合併症を主とする入院が多くなっています。手術・処置等の合併症では、透析シャントの狭窄や閉塞、術創部の感染などの症例が多く見られます。

更新履歴

2021/9/30　2020年度の病院指標を公表しました。